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NVUS Japan CEO Maneesh Kalraさん 後編

 

ヨガとは人と自然との「融合」。本当のヨガをたくさんの人に広めたい

1994年にカナダから来日。外資系金融会社のビジネスマンとして六本木ヒルズで働き、転勤で香港にも勤務。その後、思うところありインドでヨガを学び、今は東京・六本木のスタジオでヨガを教えているマニーシュさん。そもそもヨガとは何かというところからお話ししていただきました。

 

【後編】

●インド人の両親の影響でヨガに出会った

 

ロズリン : マニーシュさんとヨガとの出会いについて教えてください。

 

マニーシュ : 僕はカナダ生まれで、親が二人ともがインド人。ヨガはインドのものですから、両親の影響で、ヨガにはなじみがありました。でも、小さい頃からずっと様々なスポーツを経験していましたが、ヨガを正式に学んだことは一度もなかった。

ヨガをライフスタイルに取り入れたのは、社会人になってからです。本格的に学んでみたいと思ったのは、けがをしてから。たまたまバドミントンの試合に出ていたとき、転んだわけでもないのにアキレス腱を切ってしまい、しばらく動けなくなったんです。4歳くらいからずっとスポーツをしてきて、体を動かすのはもう生活の一部になっていたので、それがいきなり断たれたのは辛かった。リハビリとしてヨガをもっと取り入れるようにしたかった。はじめてみると、その奥深さにはまり、いろいろ考えるうち、ふと「ヨガを追求してみよう」と思ったんです。

 

 

ロズリン : それで、インドに行かれたんですね。

 

マニーシュ : そうです。インドのマイソール市というヨガマスターたちが沢山いるところで1年くらい学びを深めて、帰ってきてから友だちに教えるようになりました。その後、いろいろなところから声がかかり、ワークショップなども開催しながら、スタジオでも教えるようになり、今に至ります。

 

●体を診断し、その人に合ったプログラムをつくる

 

ロズリン : スタジオでのレッスンはどのように進めるのですか。

 

マニーシュ : 今、スタジオでは2つのクラスを持っています。一つは、90分のよくあるヨガクラス。こちらは全員が同じプログラムで動きます。もう一つは、平日の朝6時半から9時までスタジオを開放し、自分のペースで個人のプログラムをこなしてもらうクラス。僕はその場にいて、質問があれば答えたり、アドバイスをしたりしながら指導をします。

 

ロズリン : さっき見学させていただいたのは、朝練のクラスですね。いろいろな年代の人が好きな時間に入ってきて、それぞれ自分の練習をしていましたね。中によく知っている歯医者さんもいて、びっくりしました。彼女は「この毎朝のヨガは私には欠かせない」と言っていました。ヨガが初めての人は、どんなふうにスタートするのでしょうか。

 

マニーシュ :  はじめに、さっきお話ししたヨガの概念を説明します。それから、体の状態をみます。現代人は、特に都市部に住んでいる人はたいてい運動不足で、座る時間が長い。股関節や肩甲骨の動きが悪い人が多いんです。そこでまずは、体を動かしてもらいながら、どんな体のくせがあるかを見ていきます。

ロズリンさんもいかがですか? ちょっと手を組んでみてください。どちらの手が上にきた? 左手? では、逆に組んでみてください。

 

 

 

ロズリン : あら、すごくやりにくい(笑い)。

マニーシュ : でしょう。体にくせがついてしまうと、こんな簡単なことでも難しいんです。足の組み方も同じ。胡座をかくときに、前にでる足は決まっていると思います。こうした体のくせが体の歪みになるんです。

 座って仕事をしているほとんどの人の腰は後ろに傾いて、そうすると肩が下がり、首が前に突き出る。そうなると肩が凝ります。いくら揉んでも治らない。鍼灸院、マッサージに行っても治らない。体の歪みを直さない限り治らない。この歪みは、呼吸にも関係してきます。首が前に突き出て姿勢が悪くなると、肺が縮こまる。そうすると呼吸が浅くなって、酸素が毛細血管にまで行き渡らない。

 

ロズリン : わあ、怖いですね。本人では気づきにくいです。

 

マニーシュ : ですよね。だから、体の状態を確認して気づかせたうえで、バランスを整えるためにはどんなポーズをとったらいいかプログラムを考えてあげる。

 

ロズリン : 人によってプログラムが違うのですね。

 

マニーシュ : そう。クラスには10代のタイボクシングの選手から、20代のフットボール選手、70代の人、がんを患っている人など、様々な人が参加しているし、それぞれ目指すところも違うから、同じプログラムは無理。その人に合ったプログラムを工夫しています。

 

●毎日、この瞬間が「ヨガ」

ロズリン : マニーシュさんご自身は、ヨガは毎日やっているのですか。

 

マニーシュ : 常にやっています。今この瞬間も、ヨガなんです。

 

ロズリン : そうか。ヨガは「するもの」ではなくて「状態」なんですものね。

 

マニーシュ : 公園で子どもが遊んでいるのを見ていると、ああ、ヨガをしているな、と思いますよ。自分自身を忘れて、夢中になって遊んでいる。子どもはもう自然にヨガをしているんです。

 

ロズリン : その通りですね。私もあらためてヨガをしてみたくなりました。素敵なお話をどうもありがとうございました。

 

【感想】

最近日本でも習い事ランキングの上位にあがるヨガですが、そのルーツやゴールとしているものの奥深さに驚きました!昔と違って世の中が煩雑になっている今、ひとつのことに集中して自分と向き合うことが難しくなってきています。きっと多くの人がヨガを通してを静める時間を求めているんでしょうね。私も改めてヨガをしてみようと思いました。マニーシュさん、レッスン後のお時間をありがとうございました!

 

 

【Profile】マニーシュ・カルラ

カナダの大学にて薬理学を学んだ後、経営学を学びMBAを取得。大学院卒業後は、金融機関に勤務し、アジアや東京でVice Presidentを務める。その後、中小企業を中心に、新規事業の開拓や海外展開、マーケティング、経営計画や危機管理等、多岐にわたる分野におけるコンサルタントとし約20年経験を積む。現在は化粧品や環境テクノロジー、物流、健康等の企業に対して、経営計画や海外マーケット進出のアドバイスをする傍ら、インドの就学児童を増やすことを目的としたチャリティー・Yoga Gives Backの活動をアンバサダーとして支援する。



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日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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