Interview

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ケネス・トラファントさん 前編

 

ビデオアーティストを目指して、日本で活動しているケネス・トラファントさん。

アメリカ南部・ニューオーリンズから来日して約10年。生い立ちや母国での活動、日本での夢についてうかがいました。

 

音楽が盛んな街、アメリカ・ニューオーリンズでの少年時代

 

ロズリン:今日はインタビューに応じてくださり、ありがとうございます。ケネスとお会いするのは2回目なんですよね。

最初にお見かけしたのは、サンギが協賛している室内オーケストラ「東京シンフォニア」の演奏会。

ケネスが写真を撮影しているところをお見かけして、私も写真を撮っていただきましたが、とてもチャーミングな方だったので、ぜひお話を聞いてみたかったんです。

 

ケネス:ありがとうございます。光栄です。あの時は写真とPR動画を依頼されて撮影していました。

 

ロズリン:そうなんですね。ケネスはカメラマンなのですか?

 

ケネス:ビデオアーティストを目指しています。普段は英語教師の仕事もしながら、ムービーや写真撮影の仕事もしてるんです。アメリカにいた時は、地元のテレビ局に勤めていました。

 

ロズリン:私、ニューオーリンズは1度だけ歯科学会で、行ったことがあります。とても良かったです。ジャズの街ですよね。

 

ケネス:ジャズだけじゃなくて、音楽そのものがとても盛んです。僕の家族もみんな音楽好きでした。

子供の頃、週末に母とレコードショップに行くのが習慣で、買ってきたCDを一緒に聞いたことはすばらしい思い出です。ジャズはもちろん、R&Bやロックなど色々な音楽を楽しみました。教会の聖歌隊にも入ってたんです。

 

ロズリン:そうなんですか。楽器は何か演奏されてましたか?

 

 

ケネス:はい。スクールバンドに入っていて、最初は打楽器で、次にクラリネットやサクソフォンも演奏するようになりました。

アメリカ南部は、学校のマーチングバンドが盛んなんです。教師をしていた母の学校のバンドをよく見に行っていましたが、そのメンバーになった時はとてもうれしかったですね。

ニューオーリンズでは、楽隊のメンバーになることは尊敬されるんです。

 

ロズリン:そういった音楽好きの少年が、どのようにテレビ局でムービーをとるようになったんですか?

 

ケネス:もともとは絵を描いたり、アニメを見るのが好きでした。母は数学の教師で、昔は建築家になりたかったらしく、絵を描くのが好きだった僕を建築家にしようとしたんです。

僕自身もそういう気持ちもあったのですが何せ数学が苦手だったので、あきらめました。そして大学に入った時に、役者になりたいと思い、演劇をやってみたらすごくおもしろくて。

当時のガールフレンドにも、「ぜひやるべき」と言われていたのですが、だんだん物足りなくなってきて、

もっとクリエイティブなことがやりたくなったんです。

そこでムービーに興味が移り地元のテレビ局で仕事することになりました。

作ったビデオがアワードを受賞したこともあったんですよ。

 

 

日本の歴史や文化に魅かれて

 

ロズリン:それは素晴らしい。どんな内容だったんですか?

 

ケネス:2つあります。ひとつは「ダック・カービン」を制作する人を取材したものです。

 

ロズリン:ダックというと、鴨?

 

ケネス:はい。僕が育った地方では、鴨の猟をする時に犬を連れて、鉄砲を持った猟師は地面に鴨の彫刻をおくんです。

それで飛んでいる鴨を油断させ、彼らが地上におりてきたところを撃つという仕組みで、その彫刻職人の動画を撮影したんです。

 

ロズリン:そんなやり方があるんですね。でも、鴨にはかわいそうな話ですね。もう1つは?

 

ケネス:伝統的なカーニバル、マルディグラを取材したものです。

 

ロズリン:カトリックのカーニバルですね?

 

ケネス:はい。ニューオーリンズのマルディグラは、リオのカーニバルと並び称されるほどの大きな祭りなんです。派手なパレードやいろいろな催し物がありまして。このカーニバルが終わると、40日間の節制の期間に入るので、この日はいろんなごちそうを食べるんです。

そのための大きな「キングケーキ」を作るのですが、そのケーキ職人を取材しました。

実はその年は、大きなハリケーンの災害の後でいつもより地味だったし、人口も減ってしまっていたんです。

だからムービーは復興のドキュメントでもあったんです。

 

 

ロズリン:それはとても興味深い題材ですね。そんな素晴らしいお仕事をしていて、なぜ日本に住むようになったんですか?

 

ケネス:妻が大の日本好きで、僕の友人のお母さんが日本人で横浜に住んでいたこともあって、行ってみたいということになったんです。

最初は1年ぐらいかけて回ろうと、拠点を名古屋にしたんですが、とても1年じゃたりなくて(笑)。

2年になり3年になり、どうせなら東京に住んでみたいと思って来てみたら、東京に7年も住んでしまった。

 

ロズリン:トータルすると10年(笑)。日本のどこがそんなに好きになったのですか?

 

ケネス:歴史から音楽、芸術や食べ物までなんでも好きです。そして、人々がお互いに助け合いながら、

物事をなしとげる文化がとても素晴らしいと思います。

 

ロズリン:私も日本が大好きで40年以上住んでいるので、よくわかります。

それでは、来日後のことを後編で教えてください。

 

 

<ケネスさんプロフィール>

アメリカ南部・ニューオーリンズで育つ。

ロヨラ大学ニューオーリンズ校芸術学部にて映画学を専攻。

卒業後は地元のテレビ局に勤務し、トークショーや短編ドキュメントなど様々なジャンルの制作に携わる。

来日後の2014年にグロービス経営大学院にてMBAを取得。

以降、東京で活動の幅を広げている。

ケネスさんの作品は下記から。 

<URL>https://www.youtube.com/user/bycommittee

       https://vimeo.com/6644689   

 

 



Profile

日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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