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アマナデジタルイメージング ハイドロイド 谷合孝志さん 後編

 

昨年11月にサンギが新たにWEBで公開した映像のCGを制作いただいた螢▲泪淵妊献織襯ぅ瓠璽献鵐 ハイドロイドの取締役 谷合孝志さん の後編です。

 

 

ハイドロイドを設立

 

ロズリン:ハイドロイドは、創立何年めですか。

 

谷 合:7年目になります。

撮影できないものを3DCGや手描きでリアルに表現していたのがハイドロイドの前身で、その後、サイエンスに特化してハイドロイドとして設立し、主に見えないものや知識の可視化をする仕事をしています。

 

ロズリン:ユニーク名前ですね。

 

谷 合:造語なんです。ハイドロは「水」。オイドは、アンドロイドやヒューマノイドなどに使われる言葉で、「のようなもの」の意。ドロイドは「特化したロボット」の意。

この3つを合わせて、専門的なことに水のように柔軟に対応する、という意味を込めました。

 

 

ロズリン:素敵ですね。今はスタッフは何名いるんですか。

 

谷 合:ハイドロイドは11名、会社全体では110名です。サイエンスの営業スペシャリストのほか、デザイン・工学系、生化学のプロなど、

専門的な知識を持った人がいます。

それぞれ専門分野がありますが、マルチで仕事ができ、いい意味でオタクなメンバーが集まった。こういう会社はあまりないと思いますね。

 

今は医学系のオーダーが多く、人体のCG化がとても多いです。細胞、内臓、血管の中、がんの発生の仕組みなどです。

 

ロズリン:私が病理を勉強していた時に、一番驚いたのは、人体の中の美しさです。

細胞レベルで見ると、たとえば腸壁の繊毛は山の森林のように見えて、本当に美しいんです。

 

谷 合:それはそう感じられるロズリンさんの感性が素晴らしいですね。

 

 

 

ロズリン:最先端のお仕事をしていて、何が特に難しいですか?

 

谷 合:そうですね。もちろん毎回知識的なことは難しいですが、それよりコミュ二ケーションですね。

目に見えないものや実際にないものを可視化することが仕事なので、自分たちの頭の中にある知識やイメージをきちんと人に伝えないといけないです。

それがとても大切であり、我々の姿勢でもあり、一番難しいことだと思っています。

 

 

 

五感を可視化し、新しい価値観を創造したい

 

ロズリン:これから取り組みたいことは?

 

谷 合:すでに進行中ですが、たとえば音の可視化。音がどのように空間を進んでいるのか、音がどのように耳に届くのか、目で見えるように表現したいと思っています。

 

それから、味覚の可視化。味覚は五味といって、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味があり、そのバランスをレーダーチャートで表すことはよくあります。

でも我々は、味の立ちあがり、たとえば、最初は甘くてだんだん辛くなるなど、味が立ち上がる様や時間軸などを立体で表現しています。

 

そのほかにも匂いとか痛みなど、五感を人に伝わるように表現する技術は、これからどんどん重要になってくると思うんですね。

それは万国共通のものだし、それに伴って新しい価値観が生まれてくると思います。

 

ロズリン:鳥のコミュニケーションやイルカやクジラのコミュニケーション。

私たちが感じ取れない動物の感覚なども、わかるようになりますか?

 

 

 

谷 合:あると思います。いずれ謎が解けたらいいですね。

 

ロズリン:目に見えないものを目で見えるようにする……素晴らしいですね。

いずれ五感だけでなく、心や魂で感じていることも可視化できる時代が来るかもしれませんね。

 

谷 合:そうですね。瞑想して悟りを開くとか、第六感とか、目には見えないけれど何か時間や空間を超えて生じている現象があるかもしれません。

 

ロズリン:たとえば、友達から、外国にいるお母さんが亡くなったとき、その瞬間にわかった、といった話も聞いています。いわゆる虫の知らせ。

 

谷 合:たまたま僕らが感じていないだけで、何かはあるのでしょうね。

 

 

ロズリン:こういう機械があったらいいなどありますか? たとえばドラえもんのポケットみたいな(笑)。

 

谷 合:う〜ん(笑)。ドラえもんのポケットはすごいけど、たのしみはとっておきたいですね。

 

そういう意味で、感動したのはやはりiPhoneですね。

これがあれば家にコンピューターはいらないし、ボタン一つで子供でもすぐ使い方がわかります。

 

 

アップル社のスティーブ・ジョブズ氏は毎日手の中でiPhoneをもって、どうすれば使いやすいかずっと試行錯誤していたそうですが、あれこそひとに寄り添った最高のテクノロジーだと思っています。

 

ロズリン:そうそう。私もiPhoneがないとやっていけません。

 

 

 

御柱祭りに血が騒ぐ

 

ロズリン:忙しい毎日だと思いますが、お仕事を離れてのリラックスタイムは何をされていますか。

 

谷 合:料理が好きでよく作ります。冷蔵庫の中の材料を見て、あるものだけで作るのが、クリエイティブな作業となり、リラックスできますね。

 

 

ロズリン:そのほかに趣味は?

 

谷 合:趣味とは違いますが、祭りが好きなんです。

地元の諏訪には御柱という日本三大祭りの一つがあって、7年に一度の開催なんですが、小さい頃から参加しています。

寅年と申年にやるので、去年も行ってきました。

 

ロズリン:どんなお祭りですか。

 

谷 合:大きな柱状の木に何人もの人がまたがり、それを山から滑り落とすという非常に珍しい激しい祭りです。

でも諏訪の男は、この祭りが大好きなんです。僕も諏訪の男なので血が騒ぎます。

 

 

ロズリン:まあ、怖い。谷合さんも乗るんですか?

 

谷 合:乗りたいとは思いますが、柱に乗る人は祭りへの深い関わりがありますから、僕は「長持ち」という役割で、200キロ以上ある岡持ちのようなものを3人で担いで練り歩きます。この時の木のしなる音と重さがからだに染み付いています。

 

〈静と動〉。派手なところがニュースになりますが、実は祭りは6年間、奥山で神木を見極め、伐採から里へ下ろすまでの間、山中で静かに祀られ時を待ちます。

 

写真右が、谷合さん

 

練り歩きの様子

 

 

ロズリン:大変なお祭りですね!

 

谷 合:山中での木遣り唄もすばらしいです、みなの心を一つにする力がありますね。

いつも力をもらっています。

 

ロズリン:谷合さんの熱いチャレンジ精神は、諏訪の男の血なんですね。

今日は楽しいお話をどうもありがとうございました。

 

 

 

 

<インタビュー感想>

 人の目に見えているものは、実際ほんのわずか。

 今は見えていないもの全てを可視化することができたら、世界はいったいどんな風に私達の目に映るのか。

 谷合さんのお話しから、その未来にワクワクしてしまいました。

 

 テクノロジーの進化をチャンスと捉え、常にご自身も成長し、お仕事の幅を広げてきた谷合さん。

 今度はどんな素晴らしい表現を生み出してくれるのか、そのご活躍が楽しみです!

 

 

 



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日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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