Interview

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書家 石井 櫻乃さん 前編

 

 

書道の社中(しゃちゅう)の家に生まれた石井櫻乃(いしいおうない)さん。物心ついたころにはもう字を書いていたという彼女は、一生字を書いていられたら幸せ、という根っからの書家。枠にとらわれない自由な作風を得意とする彼女の今の活動や字を書くということの奥の深さについて語っていただきました。

 

 

一生書いていられたら、幸せ

 

ロズリン:作品集を拝見しました。モダンな作品が多いですね。

 

 

櫻乃:最近はモダンなインテリアのおうちが多いので、あまり伝統的なものよりも現代風な作品のほうが人気があるんです。

 

ロズリン:たしかに、こういった作品なら、洋風な家に飾っても素敵です。いつから書道を始めたのですか。

 

        櫻乃さんの作品

 

櫻乃:祖父が書道の社中を主催していたので、物心ついたころにはもうはじめていました。3歳くらいには、雨とか花とか、漢字も書いていたような記憶があります。

 

ロズリン:とすると、櫻乃さんは三代目?

 

櫻乃:はい。母が二代目、私が三代目。母はあまり書道が好きではなかったみたいで、さっさと引退してしまいましたけれど。

 

ロズリン:お稽古は、いやではなかった?

 

櫻乃:いやだと思ったことはないですね。字を書いていると幸せなんです。無我夢中というか、無になれる。ちょっといやなことがあっても、書いているうちにスーッと気持ちが落ち着いてくるんですよ。

 

 

ロズリン:まるで瞑想みたいです。

 

櫻乃:そうですね。無になって一生書いていられたら幸せだな〜と思っていました。

 

 

一流の先生方から書道を学んだ

 

ロズリン:初めて展覧会に出品したのは?

 

櫻乃:中学生のときです。毎日書道展に出して入選しました。

 

ロズリン:学生時代は何を勉強されたんですか。

 

 

櫻乃:やっぱり書道です。大学の書道専攻で学びました。書道って普通、一人の先生にしかつけないのですが、大学だと日本中の有名な先生方の授業が好きなだけ受けられるんですよ。

 

仮名から漢字から全部教えていただける。一流の先生方はやっぱりオーラが違う。書いているときのエネルギーが違う。それを間近で味わうことができるのは、すごくありがたかったです。

 

ちなみに祖父の社中の書風は、長い筆と濃墨(のうぼく)を使って主に漢字を書きます。道具も筆から硯から墨からすごく高価で、親指2本分くらいの太さの筆でも、平気で100万円くらいするんです。

 

ロズリン:そんなに高いんですか!

 

櫻乃:はい。祖父の流派はお金がかかるんです。私は大学で付きたい先生が見つかったので、そちらの方に移りました。藍筍会という流派の今関脩竹先生という方です。今関先生は、浩宮さまへ書道のご進講もなさった立派な方。先生のお書きになる字のかすれやぼかしが美しかったのと、書道に対する考え方やお人柄に惹かれました。

 

 

先生のお弟子さんは、当時大人の場合6000円くらい(今なら2万円以上)の筆を使うのですが、私たち学生は1500円。「あなたたちは、6000円の筆を1本買うのなら、1500円の筆を3本書きつぶすまで練習しなさい」と。

 

800枚書いても満足いく作品が書けなかったら、「801枚書きなさい」と。そのくらい字は練習しなきゃダメなんだよということをおっしゃる先生で、とても尊敬できました。

 

ロズリン:尊敬できる先生に出会えるのはとても幸せなことです。次回は大学卒業からいまのお仕事についても詳しく聞かせてください。

 

 

<石井櫻乃さんプロフィール>

書家である祖父の影響で、幼少より書に親しむ。第18回日展(かな)入選。読売書法展(漢字)秀逸2回、特選1回。毎日書道展(漢字大文字)入選。藍筍会書道展(かな)特選。書象会(かな)秀逸。群馬県展(漢字)第35回特別記念大賞、特選。イタリア有名ブランド展示会でコラボレーション(陰影の美)。アメリカ外交官パーティー展。リヤドロパーティー。ベルギーゲント花博。東急ハーベスト旧軽井沢クラブ、京都子供地球基金パーティーなどでパフォーマンスと作品展示。2011 年京都にア トリエを構え、作品作りにいそしむ。現在は軽井沢在住。

 

▼公式WEBサイト

http://ohnai.tokyo/

 

【書道教室ご案内】

・アメリカ大使館教室 毎月第二、第四土曜日 13時〜15時

・銀座6丁目教室  第二水曜日 18時〜21時

・恵比寿チャリティー書道 第二水曜日 14時〜16時 子供地球基金オフィスにて

・京都高台寺教室

 

【櫻乃社中展開催 京都】

2018年4月14日(金)〜16日(日)

高台寺和久傳隣のお宅にて

 

 

 



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日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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