Interview

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神谷町デンタルクリニック 院長 高島美祐さん 後編




マイクロスコープによる精密な歯科治療を行なっている 神谷町デンタルクリニックの院長 高島美祐さん
お迎えしての後編です。

◇神谷町デンタルクリニックURL: http://kamiyacho-dc.jp/


 

口元のお手入れはアンチエンジングに効果あり!
 
ロズリン:先生はマイクロスコープを使った治療の中で、従来の治療と一番違うことは何だと思いますか?
 
高 島 :いろいろありますけど、根管治療の再発防止の可能性がぐっとあがっていると思います。
実は日本の根管治療の成績はとてもよくないんです。普通に診療していると根の中は見えないし、保険診療だと薬剤ややることが限られますからね。マイクロスコープで感染源をつきとめ、病巣をきちんと取り除き、正しく治療すれば、再発はほとんどしません。
 
ロズリン:根管の治療も、セラミックを被せるところまで一日でできると言われましたが、その後、膿んだりしないのですか?


 
高 島 :今のところほとんどないですね。逆に通常の治療で何度も治療しているうちに膿むことはありますよね? 私はそのほうがリスクがあると思います。

ロズリン:オーストラリアでは、歯科治療はよほどのことがないと保険がきかないので、歯を守る意識は高くなります。親は子供にお金がかかるから、歯を大事しなさいといつもいっていますね。

高 島 :意識が高まることはあるでしょうね。
うちはもしもご希望があれば、できるところまで保険診療も適応しますが、根の治療については、 「 ラバーダム 」 という治療部分の視野が限定でき、感染を防ぐゴムのシートをかけて行うことは、絶対にはずせません。

これは保険外診療になります。



 ラバーダムで治療する歯のみ露出させる
 
今後、多くの医師がマイクロスコープを使えるようになったら、保険の適用ができるようになるかも知れませんが、その場合もどうしても料金は高くなる。

保険制度の中であっても、患者さん自身が知識をつけて治療法を選んでいく時代になるでしょうね。

ロズリン:いろいろ変わっていくということですね。こちらの医院は、通常の歯科治療の他、審美歯科やメンテナンスなどのメニューも充実しているんですね。
 

高 島 :歯科の治療とあわせていろいろ行なっていますが、意外なところでいうと、噛み合わせが強い方には、ボトックス治療がお勧めです。

ロズリン:ボトックスですか?筋肉の緊張を抑制しやわらげる効果があるそうですね。どこにうつんです?
 
高 島 :咬筋です。噛み合わせが強くて肩凝りなどがある方はこれで改善しますよ。私自身、左の噛み合わせが強いので、左の肩凝りがひどいのですが、これをうつとすぐに楽になるのがわかります。噛み合わせの調整には筋肉の左右のバランスを整えることも大事なので、とても有効です。
 
一度の注射で5カ月半から6カ月効果があるので、そのスパンで打てば効果が続きます。

またヒアルロン酸を法令線のできているところに注入すると、とてもふっくらとして10歳は若返ります。私は整形より歯科で口元のお手入れをしたほうがアンチエイジングにはよほど効果があると思いますね。
 
ロズリン:そうかも知れませんね。興味深いです。ちなみに歯のメンテナンスでの、クリーニング方法はどうしていますか。

高 島 :アミノ酸のパウダーを使った「パウダークリーニング」をしています。これを使うと歯に影響なく、細菌の塊であるバイオフィルムを除去することができ、その結果歯石がつかなくなり、歯周病も防げますから。

歯石がついてからクリーニングされる方が多いですが、それだとすでに歯周病やむし歯が進行しているんです。日頃の歯みがきが一番大事ですが、自分ではなかなかとりきれないバイオフィルムを除去するクリーニングに定期的に通うことは、非常に有効だと思っています。むし歯になってしまったらもったいないですからね。パウダークリーニングを行なった後には、私はミネラルをリチャージできるジェルや歯みがき剤がいいと思っています。


マイクロスコープの素晴らしさと技術を正しく伝えたい

ロズリン:先生はとてもお忙しいようですが、趣味など休日はどうリラックスしていますか?
 
高 島 :実はほとんど休日も休めないので、特に何もしていません。雑用や打ち合わせなどやることに追われていて。でも大丈夫です。夢の中でもマイクロスコープを使って治療しているぐらいで ( 笑 )。


 
ただもともと体を動かすことがすごく好きです。今はほとんど運動するヒマがないので、治療中のちょっとした待ち時間を利用して
体を動かしています。たとえばCADでセラミックを削っている15分、裏でブリッジをしたり、10秒、20秒のすきま時間によくストレッチをしています。

歯みがきの時間も何か体を動かしていますね。歯みがき体操とかあるといいかも ( 笑 )。

ロズリン:今後、何か勉強したいことはありますか?
 
高 島:今は自分のマイクロスコープを使った症例をためる過程なので、いずれこれを整理して発表し、正しい使い方や効果を普及させていきたいと思っています。
 
ロズリン:写真も鮮明にとれますものね。でも、恐くて自分の歯の拡大写真は見たくない人がいるかも知れませんけど ( 笑 )。


 
高 島 :私としてぜひ見てほしいんですが、患者さんによっては確かにいやがりますね。また今、ボランティアで介護をしているスタッフに口腔ケアを教えるお手伝いをしています。口腔ケアは高齢者の健康度を左右すると思っていますから。今後ますます高齢化社会が進むので、この活動も続けていきたいです。

ロズリン:大切なことですね。今後の目標などありますか?
 
高 島 :このマイクロスコープを使った方法を正しく伝え、それをフランチャイズ化していきたいんです。日本だと法律的な制約が大きいので、外国にオフィスを持つのがいいのかとも考え中です。

ロズリン:たとえばどこがいいですか?
 
高 島 :シンガポールです。東南アジアではこれから高度な歯科治療のニーズが増えると思うので。マイクロスコープや、短期で直せる施術法などを正しく教えて管理する、フランチャイズをやっていきたいです。

ロズリン:すばらしい目標です。最後にこれから歯科医を目指す方に何かアドバイスはありますか。
 
高 島 :歯科医は本当にいい仕事だと思います。でも何の仕事でもそうですが、みんながやってるとか、これが普通とか、ラクな方法に流されてしまうと、そこから絶対に成長しなくなってしまう。

今後も歯科医療が進歩していく中で、それは正しいのか、常に自分が大学で培った基礎科学のフィルターを通じ、その時その時に自分で判断していくことも大切だと思っています。
 
ロズリン:どうもありがとうございました。

 
 <インタビュー感想>
 
よく利用する神谷町で、駅の看板にあった 「 マイクロスコープの歯の治療 」 が目に入り、いつかこのブログでお話しを伺いたいと思っていました。マイクロスコープを使った治療の日本での普及率はまだ2%だそうですが、操作の難しさを聞けば納得です。
 
「 今まで何も見えていなかったに等しい 」 という言葉を伺うと、先生が先頭に立ち、もっと普及させてほしいと願わずにいられません。

「 自慢の治療だから、できれば患者さんにも映像を見て欲しい 」 と高島さん。納得できる説明が少なく、治療自体も不安になる歯科医院もあると聞きますが、先生のような歯科医ならばプロとして信頼し安心してお任せできますね。
 
オーラルケアでは予防が一番大切で、毎日の歯みがきが基本です。ですが、歯科医院での専門家による定期的なチェックも重要なのです。
 
今後多くの医院で治療だけではなく、歯のクリーニング、ボトックスに加え、ヒアルロン酸でアンチエイジングまでもできるようになったら、歯科医院はサロンのようなトータルに美しくなれる場所へ進化し、これまでのイメージがガラっと変わることになるだろうなあ...とつい思ってしまいました。


 


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日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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