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神谷町デンタルクリニック 院長 高島美祐さん 前編












医療用顕微鏡である、マイクロスコープによる精密な歯科治療を行なっている神谷町デンタルクリニックの院長、高島美祐さん。

マイクロスコープが大好きで毎日のぞいていないとストレスになるほどだそう。その新しい技術の驚くべき効果とともに、高島さんの歯科医療に関する考えを伺いました。

◇神谷町デンタルクリニックURL :  http://kamiyacho-dc.jp/

 

マイクロスコープによる治療の利点とは?
 
ロズリン:高島先生は、マイクロスコープを使った短期集中の精密な歯科治療を行なっていますが、とても興味があって本日は伺いました。こちらの医院は中に入るとアロマの香りがして、とてもリラックスできますね。日本の歯科医院はパーテーション1枚で他人と隣り合わせというところが多いですが、プライバシーの面から私はどうしても慣れなくて。

こちらは完全個室の診療でいいですね。
 
高 島 :ありがとうございます。私もそれは絶対にだめで、だから個室にしているんです。

そもそもうちは短期集中型。一人の方が滞在する時間が長く、個室診療があっているんです。長いと半日。時には一日一人の治療にかかりきりになるということもありますから。

ロズリン:なるほど。それなら尚更、個室でゆっくりできるのはいいですね。こちらは、いつからですか?
 
高 島 :昨年の3月に開院しました。それまでは、実家がある大阪で勤務医をしていたんです。

ロズリン:それがどうして、東京の神谷町で独立されたんですか?



 
高 島 :私はマイクロスコープの精密性を非常に評価しています。これを使って日々診療したいと思いましたが、保険が使えないため、どうしても診療の値段が高くなってしまうんです。ですから安さよりも、むしろサービスの質に対して評価する文化のある東京を選びました。特にこの神谷町界隈は国際的なビジネスマンが多く、サービスの質には敏感な方が多いと思います。
 
ロズリン:それはありますね。具体的にマイクロスコープのどういうところを評価されていますか?
 
高 島 :私はもともと視力がよく、自分は十分患者さんの歯や口の中を診察できていると思っていたので、最初はマイクロスコープに興味がなかったんです。

でも実際にのぞいてみると、今までは何も見えていなかったに等しく、ブラインドで治療していたんじゃないかと思うほど、見えるものが違ったんですね。



 
何倍にも拡大されミクロの世界で確認できますので、なぜむし歯が悪くなったのか、今まで治らなかったのは何故かなど、かなりの確率でその原因までわかるようになった。状況の予知性も高くなりました。
 
ロズリン:そんなに違うものなんですね。
 
高 島 :見えれば何でもできるわけではありませんが、できることが格段に増えます。抜歯せずに歯を残せる確率も増えましたよ。
根管治療もその日かその次のうちに完了し、1回か2回で治療を終えることもできます。このあたりは多忙なビジネスマンが多いので、それも喜ばれています。地方や海外在住の方で一時的にこちらに滞在する折に来てくださる方も多いんですよ。

ロズリン:短期で済むのはありがたいと思います。何度も通う時間を作るのは大変ですからね。1回で根管治療まで済むというのはすごいですね。
 
高 島 :CADでセラミックも削ってその日のうちにクラウンを作ってかぶせることまでできるんです。私は正確な治療をなるべく早く行うことがむし歯の一番の再発防止だと思っています。

ロズリン:一連の治療で、いくらぐらいかかるんですか?
 
高 島 :費用は、その方の状況やどのぐらいの範囲を行うかによって全くちがうんですが、歯の根管治療を行ない、セラミックスのクラウンをかぶせるところまでいれると、自由診療で1本約25万円ぐらいです。

通常は事前に口の中をチェックしてお見積りを出します。


 
ロズリン:なるほど。歯は一生ものですし、それで再発しなければ、コストパフォーマンスはいいですね。


マイクロスコープでの治療の難しさは、マニア気質でクリア

ロズリン:マイクロスコープを日常的に使っている医師は多いんですか?

高 島 :とても少ないです。
 
ロズリン:やれば治療の質があがるのに?
 
高 島 :機械を導入した医院は結構あるようですが、実はすごく使い方が難しいので、普及するところまでいかないのが現状です。歯を映したミラ−にピントをあわせて拡大するため、画像は実物と反転しているんですね。拡大された術野の感覚で手を動かすと、あっという間に画面をすりぬけてしまう。

また3次元が2次元的に見えるので、奥行きがわかりにくいなど手作業の感覚をつかむのが非常に難しいと思います。

ロズリン:先生はそれを使いこなせるまで大変でしたか。
 
高 島 :もちろん最初はとても難しかったです。でも私はもともと根がオタク気質なので(笑)、いいと思ったらひたすら納得いくまでやる性格なんです。

今は逆にマイクロスコープを見ないとストレスなほどですね。

ロズリン:もともと先生は歯科医志望だったんですか?

高 島 :いえ全く ( 笑 )。生き物が好きで、 「 生きている 」 ことがとても不思議で、それについて子供の頃からよく考えていたんですね。

それで普通の医師になりたいと思っていたのですが、高校の時に家庭教師をお願いしていた先生が歯学部だったことで、受験は医学部と歯学部の両方受け、歯学部に受かりました。そこで親から受かったほうにいきなさいといわれまして。
 
ロズリン:すぐになじめましたか?



 
高 島 :実は最初は、ここまで細かいことをするのかと驚きました。今は誰よりも細かいことをしているんですけど ( 笑 )。

だから最初は大学院にいって、もともと興味があった 「 生理学 」 を研究していました。やがて家族に呼び戻され、臨床現場にいくことになって。

でも勤務していた医院でマイクロスコープと出会い、これはいいと。もともと物事がどうしてそうなっているかを考えることが好きなので、感染の原因把握から、今後の展開の予知性も高くなるマイクロスコープに魅かれたわけです。
 
ロズリン:なるほど。先生の気質にとてもあっていたんですね。
 
高 島 :はい。治る治療ができないとストレスになりますが、今はほとんどの方によくなる治療ができているので、非常にやりがいと満足感があります。
 
ロズリン:それはすばらしいことですね。
後編でも、さらに先生の治療やお考えについて教えてください。

 


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日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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