Interview

インタビュー一覧

作曲家:小川 晶子さん、ホルン奏者・指揮者:阪本 正彦さん 前編







  
  今回は東京シンフォニア
  「 指揮者セミナー 」 で学ぶ
  お二人をお招きしての、
  前編です。






今回は、弦楽器19人で構成されるオーケストラ、東京シンフォニアの主宰であり、
指揮者のロバート・ライカ−の 「 指揮者セミナー 」 で学んでいる生徒さんに来て
いただきました。

お二人とも、近年まで指揮とは違う音楽の道を歩んできましたが、それぞれの活動と
思うこと、音楽についてのさまざまな興味深い話がはずみました。
 
 

幼少時より違う音楽環境に親しんできたお二人:それぞれの音楽の歩み
 

ロズリン:
サンギは、3年ほど東京シンフォニアのスポンサーをし、指揮者ロバート・ライカー氏
     のこともよく知っていますが、実は音楽のことはあまり詳しくない!ですからいろいろ
     教えて下さい。
 
     まずお二人がこの道に入ったきっかけから。
     レディーファーストで、小川さんからお願いします。
 
小 川 :私は4歳からピアノを習い、小学校時代は京都芸大で作曲や編曲を学びました。
 
     高校や大学では音楽と離れていましたが、社会人になってまた音楽の道に戻りたい
     と思っていたんです。
 
     御縁から、ハリウッドで第一線で活躍されているハリウッド映画のオーケストレーター
      に出会い、作曲や編曲を見て頂けて、近年は作曲活動をしていました。

  


ロズリン:どんな曲を作っていますか?
 
小 川 :当初は映画音楽に近い感じのものでした。
     たとえば 「 TRUST 」 という曲は、ミスユニバースのスポンサーの企業の
     テーマ曲として使っていただいています。
 

 ロズリン:
すばらしい。うちも以前、ミスユニバースの協賛を していたことがあったんですよ。
      指揮の道に入ったのは?
 
 


小 川 :昨年、母の還暦の誕生パーティーを行なったことがきっかけです。

     母は15年間、地元の放送局の人気ニュースキャスターでした。
     そのかたわらボランティアで、クラシックバレエを約30年教えていたので、常に
     家庭にクラシック音楽が流れていました。
 
     今の自分があるのは両親のおかげですので、母のお祝いを盛大にやりたいと
     サプライズパーティーを私が企画しまして。



      母に捧げる曲を作曲編曲して、友人の演奏家たちに演奏をお願いしました。
      ちょうど東京シンフォニアがFCCJでコンサートするときと同じ15人の編成でした。

      京都エクシブを貸し切って、声をかけたら150人くらい来てくださったんです。

      私のお誕生日は母の2日前で、すっかり忘れて一生懸命リハーサルしていたら、
      演奏家の子が 『 お誕生日プレゼント 』 って指揮棒をプレゼントしてくれました。
      それが、初めて指揮したきっかけです。

      お誕生日コンサートは大成功で、来てくださった方も演奏家も皆happy になりました。
 

        
                 お母さまの還暦の誕生パーティーで


        左から小川さん、お母さま


     私自身もその時に指揮はなんて素晴らしいんだろうと、その奥の深い世界に触れ、
     もっと勉強してみたいと考え始めました。
 
     そんな時、ロバート先生の指揮者セミナーに出会いました。
     それはまるで神様からのプレゼントのようでした。
 
 

ロズリン:
とてもロマンチックですね。阪本さんはどうですか?

阪 本 :僕の家は、両親が小さな工場を経営していたので、クラシックが流れるなんていう
     ことなく、一日中ラジオから演歌や歌謡曲が流れていました。



     僕自身、小学生の頃は、歌謡曲、中学、高校ではポップスやロックが好きで、
     自分でもフォークギターを弾いてましたね。


ロズリン:ご自身で歌ったの?
 
阪 本 :そうですね。曲も書いてみたり。
     中学で軽音楽のクラブに入ったんですが、当時はそういうところが不良の温床に
     なると学校からつぶされ、途中からブラスバンドに入ったんです。
 
     クラシックと、現在オーケストラで担当しているホルンにもここで出会いましたが、
     特にやりたいというより、楽器が余ってるからという理由でした(笑)。

     でもうまい具合に自分にあっていたんでしょうね。




ロズリン:縁の一種ね。そこから音楽大学に行くことを決めたのは?




阪 本 :ホルンが楽しくて毎日吹いていたいと思い始めた頃、クラブの指導に
     きてくれた東京芸大の学生に 「 芸大ってどういうところですか? 」 と聞いたら、
     楽器を1年中練習できるところだよと言われた。

     それは行きたい!と目指して、運良く現役で入ったんです。


        リハーサル中の阪本さん


ロズリン:試験は実技もあったんですよね?
 
阪 本 :もちろんです。
     ピアノも必須で、高校から始めたので苦労しました。今はもう弾けませんよ(笑)。
                          
     大学3年の時に、現在所属する東京交響楽団のオーディションを受けて、
     4年生から入団し今にいたります。
 
 
ロズリン:クラシックはどの段階から好きになったんですか?
 
阪 本 :オーケストラの曲では、マーラーなどホルンが活躍する旋律がとても多いので、
     そこを演奏する時にかっこいい!と思ったことですね。
 
     実は僕、高校時代、芸術の選択科目で音楽ではなく、美術をとることになってしまい、
     音楽の授業を受けていないんですよ。
     だから曲もあまり知らず、正直、大学に入るまでクラシックのことはよくわからなくて。

     

     でも芸大で師事した先生が、まず1年間、毎日モーツァルトを聞きなさいと
     言ったんです。
 
     その通りにほぼ毎日、大学の図書館に通い、レコードを聞いていたら、ある時
     気がついたんです。
     僕はそれまでロックやポップスをコード進行から入っていたので、クラシックの
     曲の構造がわからなかったのですが、ある曲でハーモニー進行が自分の知る
     ロックやポップスと一緒じゃん! と目を開かされるところがあって。
 
     そこから、それまでの自分とクラシックの接点ができて、はまっていきました。



ロバート・ライカー氏との出会いと、指揮を学ぶ理由
 

ロズリン:
1年間モーツァルトを毎日。私も今度やってみようかしら。

     ではロバートの「指揮者セミナー」との出会いは?
 

小 川 :
今年のことです。私にはまだ幼い息子がいるので、息子を少し預けて一人で
     作曲をしたいなと、静かな環境の芸大のカフェに出かけたんです。
 
     学生向けに、たくさんの就職のチラシがおいてあって。
     私は学生じゃないからだめだな、と思いながらもぱらぱら見てたら、ロバート先生
     のセミナーを見つけました。

     学生じゃなくても大丈夫だったのでさっそく連絡をしてみたら、先生が会って
     くださったんです。




ロズリン:それはよかったですね。
 
     阪本さんはホルン奏者としてやってきて、どうして指揮を学ぼうと思ったんですか?
     ロバートのセミナーはいつから?


阪 本 :
指揮については、オーケストラに入ってすぐの頃、いろんな指揮者が外部から
     やってきた際、そのやり方に僕がぶつぶつ言ってるのを聞いた周囲が、
     「 指揮者やったほうがいいんじゃないの? 」 と。

     その時は、あんな大勢の前に立って振るなんてありえないと思いました。



     でも、僕はアマチュアの楽団や慶應のワグネルオーケストラで金管のトレーナー
     をやっていますが、その合奏の指導をするうちに、やっぱりきちんと指揮の勉強
     をしないといけないと思うようになったんです。
 
     そして5年ぐらい前から指揮を学び出したんですが、それを知った東京シンフォニア
     のメンバーの友人が、ロバートさんのセミナーを紹介してくれたんです。
 
 
ロズリン:ロバート以外のセミナーにもいってらしたんですね。
 
阪 本 :特に印象的だったのが、ウィーン音大の准教授の湯浅勇治先生のものです。
     
     オーケストラ音楽のセオリーみたいなもの、すなわちこれはこういう流れだから
     こうだというような慣例というか、誰もこれまで教えてくれなかった部分を、初めて
     彼は理論的に教えてくれたんです。

     それで、さらにきちんと指揮やオーケストラを学びたいと思いました。
 
 

ロズリン:
指揮を勉強すると、演奏者としても勉強になりそうですね。



阪 本 :ものすごくなります。
     今まで以上に音に敏感になりますし、指揮者がやろうとすることを先回りして
     考えることもできるし。
 

小 川 :
作曲にもすごく影響があります。
 
     一度、私の曲を東京シンフォニアの皆さんが演奏して下さって、私が指揮しました。
     素晴らしい演奏で、自分の曲がこれほど素敵になるのかと感動しました。

     ロバート先生が編曲した楽譜も頂けるので、 「 こんな風に編曲できるのか 」 と
     驚きもありました。
 


     インタビューは後編へと続きます。 お楽しみに!




 <小川晶子さん プロフィール>
 


   作曲家、滋賀出身
 
   ・4歳よりピアノを始める。
   ・幼稚園から小学校6年間、京都芸大にて作曲、ソルフェージュ、編曲を学ぶ。
   ・ピアノを京都芸大の椋木氏、森下氏、林氏に師事。
   ・ハリウッド映画のオーケストレーターに師事。
   ・自身の作曲「TRUST」は、ミスユニバーススポンサーluvtelli のテーマ曲として
    好評を呼ぶ。
   ・現在、東京シンフォニアにて指揮者ロバートに指揮を師事。




 <阪本正彦さん プロフィール>
 
 

   ホルン奏者、指揮者。
   東京都青梅市出身。

   ・1987年東京芸術大学卒業。
    ホルンを宇田紀夫、守山光三、千葉馨、室内楽を村井祐児、海鉾正毅、
    指揮を湯浅勇治、高階正光、松沼俊彦の各氏に師事。
   ・1985年神奈川県県立音楽堂推薦音楽会に出演。
   ・1986年東京交響楽団入団。
 
    オーケストラや室内楽での演奏活動のみならず、アマチュアオーケストラ、
    吹奏楽等への熱心な指導・指揮にも定評がある。

   ・2011年6月に、東京国際芸術協会の登録オーディションを経て、同協会の
    登録指揮者となる(
http://www.tiaa-pro.com/artist/etc.html)。
   ・2012年フィンランドで行われたヨルマ・パヌラ指揮マスタークラスに参加、
    最終日の祝賀コンサートに出演、シューベルトを振り、好評を得る。
   ・2013年夏には震災復興支援チャリティーコンサート 「 真夏の第九 」 を企画し開催
    またフィレンツェ国際指揮マスターコースに参加し研鑽を重ねる。

    年末には、奄美群島日本復帰60周年記念演奏会で、第九(第四楽章)の
    指揮を担当する。

    ピアノと木管五重奏ゼクステット魅生瑞(みゅうず)メンバー。
 









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日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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