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NPO法人「 がんばる福島 」 副代表 金子健司 さん 前編






   NPO法人 「 がんばる福島 」
   副代表の
   金子 健司 さん をお招きしての 前編です。




東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故で、当時暮らしていた
福島県双葉郡富岡町が強制避難区域となったため、横浜に避難された金子さん。

いまも富岡町で活動する松村直登氏とともに、町に残された犬猫や牛を救うため、
精力的に取り組んでいらっしゃいます。

松村さんとの出会いやこの活動を始めたきっかけ、今後の展望について
語っていただきました。
 
 

「犬や猫を見殺しにできない!」と聞かされて
 
ロズリン:NPO法人 「 がんばる福島 」 が生まれたきっかけは?
 
金 子 : 「 がんばる福島 」 の代表・松村直登とは、養蜂協会の会員同士という
     関係で何年も前に知り合いました。

     震災後の5月初旬、携帯電話に 「 東京に行くんだが、会えないか 」 と
     彼から連絡があり、上野で再会したんです。

     そのときに、彼に 「 強制避難区域に指定された富岡町に、数百匹の犬や
     猫が残されている。 彼らを救いたい 」 と聞かされました。

     彼は、その犬や猫に毎日えさと水を与えているというんです。



     原発からたった10〜20キロの 強制避難区域 だというのに! 

     私が思わず 「 おまえは馬鹿か、放射能で被爆するぞ、がんになって死ぬぞ 」 
     と怒鳴ってしまいました。

     彼は少したって
      「 おれは馬鹿じゃねえ。じゃあ、鎖につながられた犬や猫をどうする。
       見殺しにするのか。 えさも水もないんだぞ。 おれがやらなかったら誰がやる。
       国がやるのか。東電がやるのか。誰もやってくれねえだろ!
      もし放射能でがんになって死んだとしても、それはおれの寿命だ。
      あいつらを死なせたくない 」 と。

     頭をガツンと殴られた気がしました。
     自分は放射能が怖くて避難した人間なので、彼の行動は驚きでした。
     それで、とにかく協力することに。
 
     まずは二人、その足で東京の動物愛護協会に行き、えさの寄付を要請。
     それが始まりでした。


ロズリン:
当時、金子さんはどこでどんな暮らしを?

 

金 子 :
私が住んでいた富岡町が強制避難区域となったので、一時避難で
     小野町の体育館にお世話になり、第二次避難で、学生の娘が下宿していた
     新宿の7畳一間の1Kのマンションに夫婦で身を寄せました。

     親子とはいえ、狭い空間に大人が3人。 非常に苦しい状況でした。


ロズリン:お仕事は?
 
金 子 :もともと地元でサラリーマンをやっていたんですが、事業を起こそうと
     震災の3ヵ月前に退職。
     4月の立ち上げに向けて準備している最中に、震災で原発がドッカン。

     会社員でもなく、事業の実績もなかったので、就業補償ももらえず、
     最悪でした。
 
     いまは第三次避難で、横浜の公営住宅に移りました。
     妻の休業補償があるのと、少しですが賠償金と貯金に会社を辞めた
     ときの退職金で、今のところはなんとか暮らしています。
 

ロズリン:
新しいお仕事は?
 
金 子 :新しい仕事はまだ始めていません。
     今考えていますが、目の前にある 「 がんばる福島 」 の活動が
     本業みたいになっています。





NPO法人を立ち上げ、精力的に活動
 
ロズリン: 「 がんばる福島 」 は現在、どんな活動を?
 
金 子 :もともと 「 がんばる福島 」 は、原発事故で放射能汚染した町を
     除染したいという目的が第一で、専門的な意見を仰ぐため、JAXA 
     ( 宇宙航空研究開発機構 ) の 山下雅道 教授 にも加わっていただ
     いたんです。

 
     JAXAは放射能除染の為、ひまわりを植えることを検証した。
 

     残された動物の保護が第二の目的で、第三の目的には被災地の
     現状を知ってもらうための広報活動をする目的で、立ち上げました。

     でも、富岡町に残された動物たちのことで、第2の目的であるこちらが
     先になってしまいました。



             えさをもらう、犬猫たち


ロズリン:
本当は、松村さんがやっていらっしゃることは違法だったわけですよね。
     強制避難区域で、寝泊まりしていたわけだから。
 
金 子 :そうですね。
     でも、彼のような人がいなければ、ペットや動物はみんな死んでいたと思います。

     飼っていた犬を置いてきてしまった飼い主さんが、一時帰宅の際、
     「 もう、餓死しているだろう 」 と おそるおそる覗きに行った。

     そうしたら、松村からえさをもらっていて元気な愛犬が 「 ワンワン! ワンワン!」
     と走って来て迎えてくれた。
     「 今まで、何を食べてたの 」 と 飼い主さんはどれだけ喜んだか。


     「 松村さん、ありがとう 」 と 泣きながらお礼を言うところを、私は避難所である
     体育館で何回も見ました
 
     だから私は、彼がやってきたことはある意味正しいと思います。
     違法だと知っていて避難勧告を無視し、自分の命を削ってまで動物の命を助ける。
     そんなことができる人は、彼以外ほかにいません。



     でも、動物たちの命をつなぐためには、えさ代をはじめお金が必要。

     講演会やブログなどを通じて募金をお願いするとき、はじめは松村の
     個人口座でやっていたんですが、透明性の問題もあるので、今年の
     5月に正式に NPO法人 を立ち上げました。



 
     
         写真で活動を伝える 松村さん
 

  ◆ 金子さんのブログ ( NPO法人 がんばる福島 )
    ときぶーの時間 : http://blog.goo.ne.jp/tokigootokiboo
 
  ◆ NPO法人 「 がんばる福島 」 への寄付
    東邦銀行   安積支店   普通口座644994 名義 がんばる福島
    ゆうちょ銀行 記号10270 番号10419771  名義 がんばる福島

 

   インタビューは、後編へと続きます!






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日本で人生の半分以上を暮らし、動物(特にネコ)と自然、最近はゴルフも愛する、心優しきオーストラリア人。
ワインなら何杯でも?いける口です♪

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